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鉄骨で大空間建築を 02
鉄骨で大空間建築を 02
みなさまこんにちは、谷元工業広報担当のAです。
一般的な住宅を鉄骨で建てる場合、ラーメン構造やプレース構造といった方法で鉄骨を組んでいきます。ラーメン構造とは柱と梁の接合部を剛接合して変形を抑える工法で、プレース構造とは柱と梁をボルト接合で固定し、筋交いを入れる工法のことを指します。
しかし、大空間の建築物、すなわちスパン建築物を建てる場合は、ラーメン構造やプレース構造では強度が足りないため使用することができません。その代わりに、トラス構造やアーチ構造、シェル構造といった工法を採用します。
トラス構造とは、鉄骨を三角形に繋ぎ合わせていく工法のことで、鉄橋やドームの屋根などの構造でよく使用されます。
三角形は四角形に比べて荷重や圧力に強いのが特長です。たとえば、上から力が加わった場合、四角形の構造体は上部が簡単に曲がったりあるいは柱部分が斜めにずれて平行四辺形になったりしてしまいますが、トラス構造なら軸力しか作用しないため、圧倒的に変形が抑えられるのです。
この三角形の強度の高さを利用したのがトラス構造です。トラス構造には正三角形を組んで繋げていくワーレントラスと、直角三角形を組んで繋げていくプラットトラス構造の2種類があり、設置する場所や意図する意匠などによって使い分けます。
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